サロンサクセス
「サロン運営の現実が知りたい」
ネイリストに夢を与え続ける技術者としてのカリスマ性、ネイルサロンのトップ経営者として手腕を発揮するJNA講師会会長でもある水野義夫氏。その原点と真実から、サロンサクセスを導く、珠玉の法則を学びたい。
創業時の思い出
「ネイルサロンも法人化すべき。税法上の特典があります」
全国に116店舗のネイルサロン、従業員数550名、年商48億円(2006年度売上げ)のネイルズユニークオブジャパンを率いる総帥・水野義夫社長。
ネイルサロン第1号店を神戸・北野にオープンしたのは1986年4月20日。アメリカから帰国後、間もなくのこと。
「サロンを始めたのは、まず自分の生活のためだったと思いますよ。朝、店を開けて予約表を確認して、床やトイレの掃除、レジに釣り銭の準備をしてお客さまを待つんです」ー創業は21年前、たった一人のスタート。
「ネイルが好きだったから、好きの延長線上でやって行けたらいいと思っていただけです。野心を持って始めたわけではなくて、やってしまってから”どうしよう”というのが、僕の人生みたいで」と笑い飛ばすが、これまですべてが順風満帆だったわけではない。
「オープン翌日から10日間、お客さまはゼロでした。”無謀だったか?!”しばしばため息をついては、店内の掃除とアートサンプルづくりで時間をつぶす毎日…」。
やがてLA帰りのトップネイリストのサロンは口コミで広がり、お客さまも増え始めた。半年後の9月には、ネイルスクール(神戸本校)も開校。神戸北野店の拡張や改装と着実に実績を伸ばしつつ、法人化は1990年。
「法人化にしても大それた野望があったわけではありません。法人にすると税法上の特典が色々あるという、それだけの理由でした。いま個人でサロンをやっている方にも、会社にすることをお奨めしますよ。法人化することはそれほど難しいことではありませんから」。